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ロンドン・ヴィダルサスーン美容師留学in1998

ここでは先日書ききれなかった 

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イギリス・ロンドン留学の時に通っていた

美容師の学校の ヴィダルサスーン・スクールについての話などを書いていきます。

直接 突撃!!学校の申し込み

ロンドンについて初めの3ヶ月は 日本から すでに申し込んでいた 英語の語学学校に

通っていて、日本にいた時は ヴィダルサスーン美容学校について

あまり詳しくわかっていませんでした。

ほぼ 情報なしのまま 渡英しちゃいました。汗。

なので 現地に来てからの情報収集を開始。

情報収集というか 実際は いきなりヴィダルサスーン学校に行っちゃいました。

直接。。

突撃!!

若さゆえ 怖いもの知らずでした。

電話だと英語に自信もなかったので。汗。

そんな英語も、まともに話せない18歳のアジア人に 

学校は割とスムーズに案内してくれて(今思えば 外国人に慣れていたし 外国人マーケットが

すでにできていたんでしょう)

入学案内のパンフレットを  なんとか無事ゲットできまました。

ようやく 日本ではわからなかった 色々なコースがあることを

やっと知ることができました。

短期コース

1週間〜1ヶ月のコース。(すでに美容師の人たちがさらにスキルアップするためのコース。

世界各国から毎週 たくさん来てました。自分も約10年後 再び1週間コースを受講しました)

当時から 世界的に美容師業界ではヴィダルサスーンは有名で 確固たるブランドイメージで

イギリスはもとより ヨーロッパ、アジア、アメリカからなどの美容師たちに

教育ビジネスを確立していました。

ヴィダルサスーンご自身は 経営の権利を 他者に売却し

アメリカビバリーヒルズに移住されていたみたいでした。

長期コース

約9ヶ月による 基礎から美容を学ぶ1番最長の期間のコース。

自分はこれに申し込みしました!!

日本のような免許制度や国家資格は規格、規制が違うので

日本の免許に切り替えできませんが このカリキュラムを修了しディプロマを受ければ

イギリスまたユーロ圏(EU圏)では美容師と認められるコースでした。

ただし、労働許可はビザまたは 永住権などが必要です。

授業料の金額は日本円で約200万円でした。

ん〜〜 馬鹿高いです

18歳に払える金額ではなく、両親に支払っていただきました。

今思っても 本当に有難く、本当に感謝しています。

日本に帰国後、日本の美容専門学校の通信科に通った時の授業料は たしか 

50万円ぐらいでしたので やっぱり高いですよね〜汗汗。

現在の授業料は イギリス、日本共に上がっているみたいですね。

学生ビザへの切り替え

そんな高額な授業料を払ってもらっ 自分もできることは何かしたい!!と考え

はじめて入国した時にもらった 半年間の観光ビザを

アルバイトも認められている 学生ビザに切り替えることにしました。

半日近く 入管管理局??みたいなところの大行列に並び なんとか無事に

学生ビザとビザに延長をゲット!!

かなり大変な作業でしたが・・・(ルームメイトが協力してくれたました。涙)

 ビザの切り替えが認められないこともあるらしいので 

本当にラッキーでした!!

近年 各国、移民に対しての規制が厳しくなっているようですね・・・

実際、去年アメリカへのビザ申請はかなり大変でした。(結局断念しましたが・・・)

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海外に出て初めて 自分自身が外国人であるという実感を持ち

そのことで自分が日本人であることの再認識ができることにも なりました。

アルバイト

なんとか無事 学生ビザを取得して、ルームメイトの親友の紹介で

ロンドンの日本食レストランで 初めは臨時の皿洗い見習いとしてアルバイトを始めることが

できました。その 日本食レストランはすごく繁盛していて とても美味しい 賄い(まかない)

の日本食を食べさせてくれました!!これが 給料なみに嬉しかったです。

毎回バイトの楽しみでした。

海外の日本食は日本の2〜3倍の値段がするので とても助かりました。

臨時の皿洗いから→  正式に 皿洗い  →  皿洗い兼調理補助と

着実に出世??していき 最終的にはカウンターの中で焼き鳥と餃子を焼くまでに

なりました・・・

1年半のロンドン滞在の中のやく1年間は日本食のアルバイトをしていて

美容師なのか調理師なのかわかんないぐらいでした。笑。

実際 料理人になれ!!ってスカウトをいただきましたが辞退させていただきました。汗。

金銭的にはもちろん 精神的にも 社会勉強的にも、そして何より たくさんのロンドンで

生活されている方々、同じアルバイトの方々、幅広い年齢、様々なバックグランドを持った

方たちに触れられたことが とても楽しく とても自分にとっての良い経験になりました。

日本人コミュニティー

交通手段

ロンドンの交通手段は 地下鉄&バス(バスは2階建てのロンドンバスが有名ですね!)

がメインでしたが 節約にために自分は自転車も活用しました(最後は盗まれちゃったので

徒歩。)バスから眺める街並みも 自転車で見える風景や 歩いて感じるロンドンも

今となれば良い思い出です。

治安は日本に比べる もちろん よくないですが

自分はなぜかゲイにとてもモテるらしく ナンパは多分50人ぐらいからされました・・・

そっち系で2、3回恐い目に・・・

1つは公衆トイレで襲われそうになったこと(女性が痴漢にあった気持ち悪さが少し

わかります。汗。)と

おじいちゃんに 金額提示で買われかけたこと。汗汗。

そして クラブのトイレでのゲイカップルのイチャイチャの目撃などなど・・・

女性はもちろん細心の注意が必要ですが 海外は日本とは違うので

注意が必要ですし、時間帯、地域によって格段にリスクが跳ね上がりますので

しっかりとした情報把握をお勧めいたします。

でも 基本的にみんな良いひとで 自分は好きでした。

根強い差別や 露骨な偏見ももちろんありますが 

その歴史を含めての 文化やイギリス、またヨーロッパを

自分は感じました。

食事

食事はルームメイトと基本 自炊していました。みな 日本食レストランでのアルバイト経験

もあるので料理もできましたし、一人分を作るより 数人分作る方が経済的で効率的でした。

食材もスーパーマーケットに行けば大概揃いましたし チャイナタウンもありましたし

お金さえあればなんでも手に入ります。

イギリスは料理がまずいと言われていますが(確かに日本と比べると ヒドイですが)

自分は美食家でもなく 食にこだわりが少ないので

全く 無問題でした!!

何かのお祝いの時に行く 中華料理はとても美味しかったです!!

日本の美容学校との違い

自分にとって ロンドンの美容学校がキャリアのスタートだったので

祖国 日本に帰国して、日本の美容学校に通って初めて 双方の違いを知りました。

いきなり 人の髪の毛??をカット??

ロンドンの授業では いきなり!!人の髪の毛をカットします。

学校自体で 毎日モデルを募集していて、(多分ちょっとお金取ってたはず??)

各授業内容や モデルさんの希望などを 毎朝 担当の先生が次々にカウンセリングしていき

朝学校に行くと 実技がある日はモデルさんの行列ができていて その光景にだんだん慣れていく

自分がいました。

日本では 考えられません。

日本の学校では お人形の頭しかカットを基本的にしません。

今は違うかも??

でも基本、日本の学校の最大の目的は国家資格の取得のためのカリキュラムです。

善し悪しは様々だと思いますが

成り立っているのは就職後の各美容室での

高い水準による教育基準の文化と 努力がこれまではあったから

こそ 成り立っている制度なので

(世界的に見ても 日本の美容師の技術水準は高いと思います。今現在は・・・)

きっとこれからの日本の美容業界は今後10年以内に ある程度

制度改革もしくは制度崩壊が 社会情勢、人口問題などによって起きるんでしょうね・・・

話を戻すと

ロンドンでは いきなり実践が始まりました。

先生がある程度ついてくれて、時間がすごくかかりますが(一人のカットに約2時間)

より現場にリアルな体験ができて、自分自身には合っていて

とても緊張しましたが 楽しかったです。

日本のような技術向上&安定のための反復練習主体の技術職人的な 教育要素と

ロンドンの実践的なコミュニケーション重視の教育をミックスして

次世代に伝えていけたら、今後の美容業界はもっと発展してきそうですが

なかなか現場的には難しいのが本音です・・・

日本人クラスと その他のクラス。

自分が通っていた9ヶ月のコースでは約2ヶ月に一度 入学、卒業の時期があり 

2ヶ月単位で計5期による カリキュラムの段階が あり

その学期によって担任の先生も変わりました。

毎期が終わるたびに 1期生〜5期生が揃ってのイベントがあり

そこでベストスチューデントという

MVPが各クラスから選ばれます

そして 5期生はその時に

ヘアショーをして卒業していく形を取っていました。

上手くできたシステムで

モチベーションの向上や、各学期が違う生徒同士のコミュニケーションや

学校自体の一体感を生む 良い機会になっていました。

クラス自体は10人程度の小クラスで、クラス自体の連帯感も高まります。

そのクラスが2種類当時はありました。

通訳がついている 日本人だけのクラスと それ以外のクラスがありました。

自分は入学するまで知らなかったので それ以外の多国籍クラスにいました。

自分のクラスには イギリス人、アメリカ人、香港人、韓国人そして自分を含めた

日本人が3人いました。

日本人の方の一人は ロシア人とのクォーターでNYに住んでて

英語がペラペラの30代のゲイの方と

通訳分のお金を節約したくて 多国籍クラスに入った

日本で店長経験もある30代の女性美容師さんがいました。

この二人には本当にお世話になって 英語面ではクォーターのゲイさんに

美容の技術についてはベテラン美容師さんにいっぱい助けていただきました!!

10代の生徒は自分しかいなくて ダントツの最年少でした。

30代の方々も多かったので あだ名はベイビーでしたが

みんなにとても可愛がってもらえました!!

訳も分からず 毎日それなりに必死で過ごして

とても充実した日々を過ごすことができました。

18歳で渡英してみての メリット・デメリット

正直に言って もちろん

楽しいことだけじゃありませんでした。

不安や寂しさで苦しんだり 両親の優しい手紙に泣いていた日々もありました。

デメリットは 正直あまり感じませんでしたがが やはり金銭面でのリスクです。

やはり初期投資がかかり 人間関係、また安全で快適な環境にはお金がやはり必要です。

海外では露骨に経済格差がより浮き彫りになりやすく

メンタル的にも危うくなりやすいです。

あとは人によっては 日本に帰国した時に美容師として遠回りをしたと何人かに言われましたが

自分自身は無問題だと思っています。

なぜなら  

18歳の多感な時期に 世界に触れ 様々な人種、文化に接した

かけがえのない経験は

今でも自分の軸となって生き続けているから

自分にとってのロンドン滞在はメリットの方が多いと思っています。

1度しかない人生。

どうせだったら 精一杯使って

これからも生きていきたい!!

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