ウィズ・コロナLife

コロナ時代・2020年美容師業界の考察

気づけば6月も後半、2020年の上半期も終わろうとしています。

たった2ヶ月で 世の中ってこんなにも変わるんですね。

このご時世に美容室の起業を考えるうえで

自分自身の勉強と忘備録を兼ねて

自分なりの美容師業界を分析していきます。

数字分析

まずは全体像を見ていきます。

一体 美容師って日本全国に

何人ぐらいいるのでしょうか?

http://ribiyo-news.jp/?tag=%E7%BE%8E%E5%AE%B9%E5%B8%AB%E6%95%B0

理美容ニュース

ここでは全国で約52万人、理容師と合わせると73万人。

国家資格の美容師の数は登録上 いまだに増え続けているようです。

かなりの数ですね・・・

自分も52万人のうちの一人なんだ・・・

じゃあ美容室は何軒ぐらいあるんでしょう?

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000453597.pdf

厚生労働省設置法(平成11年法律第97号)(抄)

ここでは約24万軒だそうです。

コンビニの数が5,8万軒ぐらいなので 美容室は4倍ぐらいあるみたいです。

数字上、コンビニからコンビニの間に

美容室が3〜4軒あることになりますね!

かなり多く感じます。

ただこの美容室の構成として88%・約9割が

個人経営の美容室で3〜4人以下のお店なので

小さい美容室が数多く日本にはあるみたいですね。

自分はこれまで(2020年3月末まで)いわゆる

大型店の美容室で15年働いてきました。

これは全国の割合で言うと3%ぐらいなので

かなり少数派のお店だったみたいです。

次は美容師の平均年齢を調べてみます。

http://ribiyo-news.jp/?p=19889#:~:text=%E5%B9%B3%E6%88%9028%E5%B9%B4%E3%81%AB30.6,%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

129職種中、平均年齢が最も若い理美容師

なんと

ここでは

衝撃の30,6才!!

わたくし いま 41才。

平均を11才も超えております。

なんかすいません。

そして

わたしが住む石川県の美容室は約2,600軒。

美容師の数は約4,500人。

1/4500の自分です。

リアルな数字で見ると

いろいろ考えさせられます。

ここでは平均年収も載っていますね。

理美容師の年収は、男女計では287万6900円

男性は308万1900円、女性は276万2100円になります。

日本の平均は下記では

441万円ともいわれているので

100万以上の差があります・・・

https://clabel.me/incomes/24345#:~:text=%E7%9A%86%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E5%88%86%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

CLABEL(β)人生の攻略サイト

この年収の低さや

生涯を通して働けない現状も

コロナとは関係なく 

ずーっとある

美容師業界の問題点の一つです。

さらに

一般的に美容室の生存率(継続率)は

1年で40%

3年で10%

10年で5%といわれています。

95%の美容室は10年もたないということです。

今後はもっと厳しいかも?って

いわれています。

なんだか暗い話になっちゃいそう・・・

ただ美容室はあまり倒産しません。

(近年は倒産も増えているようですが・・・)

ほとんどが廃業、つまり自ら 美容師を辞めるのが現実だと思います。

いろんな理由があると思いますが

いちばんの理由は

年齢を重ねていったときに、収入が少ないこととだと思います。

有名人やアーティスト、そしてプロのアスリートでさえ

絶頂期のピークは10年もないから 当然かもしれませんが

いち美容師が長年

支持され続けることは

なかなか厳しく

難しいようですね・・・

ただこんな厳しい環境でも

続けている方々もちゃんといらっしゃいます。

本当に素敵ですし

自分も目指したいです!

美容師という仕事が好きですし誇りもあるので。

ここまでは

コロナの影響前の 美容師業界の現状でした。

コロナの影響前でも十分

なかなかリアルで厳しい現実的な数字だと感じます。

コロナの影響

さて いよいよコロナです。

2020年の4,5月の2ヶ月は 美容師業界において

自分が知っているこの20年の中で最大の落ち込みになったと思います。

行政や経済指標の数字からも

業界内のリアルな声からも厳しい状況が聞こえてきました。

飲食や観光・夜のお店・エンタメなどに比べれば

まだまだ美容師業界は 大したことはないですが

緊急事態宣言のもと

グレーなガイドライン上にいた

我らが美容師業の中で

一番影響を受けたのは

きっと

大都市部の大型美容室。

地方においても大型の美容室。

駅ビルや大型商業施設内のテナントなど

数多くの人が集まる大型施設内の店舗で

家賃が高く、そして数多くの従業員を雇っている形態の美容室は

一番の大打撃だったと思います。

補助などは気休め程度にしかならなかったはずです。

美容師業界の中では この少数派のいわゆる

ブランドサロン美容室がメディアをはじめ

スポットが当たっていたので 余計に目立った形になりました。

実態として 約9割の大多数を占める個人経営の

美容室も少なからず 自粛の波を受け(大型店に比べれば僅かですが)

3割減ぐらいだったようです。

自分といえば

この2ヶ月はただただ 自粛していたような2ヶ月でした。

その自粛期間の中で これまでの20年間の美容師生活の中でできた

美容師コミュニティーの仲間から

いろんな情報が入ってきてこの現状を知ることができました。

美容室経営者さんからの声

現場の美容師の声

美容商材のディーラーさんの声

美容商材のメーカーさんの声

SNSの情報、

どれをとっても 前向きな話題がありませんでした・・・

こんなことは20年間一度も無かった・・・

それぐらいのことが

この

たった2ヶ月で起きていました。

美容師という仕事は

失った2ヶ月は もう取り戻せません。

2倍や3倍 髪を切ったりお洒落したりできないからです。

失った時間と売り上げは 二度と戻りません。

取り戻すのには長い時間と

これからは

衛生面や安全面

そして

いちばん大切な

コロナ禍の新しいこれからの生活様式にマッチした

新しい価値の提供ができる美容室が

とってーも重要になると

自分は考えています。

美容室のあり方

美容師のあり方

美容師の環境・教育まで変わっていくことになると思っています。

美容師の業界としてこのコロナは

まさに今

逆風だと思います。

社会情勢もいまだに

予断を許さない状況下では

生活に根差した自分たちの美容師という仕事は

社会生活が安定するまではきっと

この状況が続くでしょう・・・

自分の立ち位置

さてさて

コロナが関係なくても厳しい美容師業界において

さらにこのタイミングで退職した自分。

時代はまさに コロナ時代。

どうやって生き残っていこいうか??

作戦を練り直さねばいけないな・・・

これまでの過去の当たり前は

一切通用しない世の中になりそうです。

普通に旅行にも行けず

みんなで食事も気軽に行けない時代・・・

マスクなしでも歩けず

お洒落する機会も無くなった。

いち美容師として

41才。

男。

キャリア20年。

武器や特徴

セールスポイントやアピールポイントは何なのか?

この時期に

もう一度洗い出さなきゃ。

そして

もっと勉強してアップデートしないと

これから生き残っていけないな

マジで・・・

環境

石川県の

人口 約114.1万人。

金沢市 約45万人。

石川県の美容室は約2,600軒。

美容師の数 約4,500人。

美容室のターゲットは男性も増えているが 世代別の有効人数も

ざっくり考慮し

さらに商圏エリアを絞った結果。

まだまだ ちゃんと自分の商品価値を磨けば

少しは生き残っていける可能性が見えてきました。

仮に

自分が一人でこれから

美容室をやるとした場合

1日に できる人数はせいぜい4〜5人です。

1ヶ月で 約100人前後。

美容室に来られる方の 平均が2ヶ月はんに一回。

だから 周期を考えると 250〜300名の顧客様がいれば

一人でもやっていけることになる。

ただし

ただの数字上は・・・

日本の

人口推移はこれから少子高齢化がどんどん進み

人口はますます減少していく。

特に地方では。

そのうえ

自分自身はどんどん老いていく。

これが大問題だ・・・

自分のこれからの夢について

自分は41才にして

退職して環境を変えた一番の理由は

40代から50代の

10年をどう使うかを考えたからです。

途中で死んじゃうかもしれないけど・・・笑笑

前職では本当のお世話になり

育てていただいて感謝しかなかったけど

今後の自分の成長を考えたときに

環境を変えることが一番だと考えた。

40代からの挑戦は遅いのかもしれないし

正直怖いけど

中年がさらに成長しようと思ったら

挑戦しかないと思ったし

せっかく一度きりの人生なら 挑戦したかったし

その方が楽しそうに思えたから。

まさかのコロナで

とても大変な時代になっちゃったけど

これも運命と思うしかない。

お金も大事だけど

残りの

命の使い道も大事にしていきたいから。

いつかの夢は

1年のうち

毎年1ヶ月は休みをとる生き方・働き方をしたい。

その1ヶ月で海外や国内を旅したい。

その時間を作ることで自分はもっと成長できるって信じてるから。

それが

自分のこれからの夢。

そのために生きていきたいし

そのためなら

まだまだ

頑張れるから・・・

ここから

コロナ時代の中

今できることは限られている。

でも

今だからこそ

できることも

いっぱいあるはず。

見えなかった景色も見えるし

意識も変わってきた。

今年も残りあと半年。

とりあえず

焦ってもしょうがない!!

この半年は

しっかり勉強と

準備の期間にしよう!!

ボチボチいきませう!

きっと何とかなるさ。

ABOUT ME
浜田裕樹
ロンドン留学や東京で美容師としての修業を積んだあと 愛する地元である石川県に戻る。1度はハワイに移住を考えるが断念。 今は、ワクワクする人生を過ごすため  今後の夢は、石川県をベースに美容師を続けながらも 毎年1〜2ヶ月は旅に出る生活をすること。 詳しいプロフィール