おじさんの戯言

ハワイへの移住を ビビってあきらめた理由

ALOHA〜!!

39歳独身の男性美容師が、5年間、待ちに待った計画の末、やっと準備のために1ヶ月間、ハワイに滞在し 弁護士、会計士、協力者たちと過ごしてみた結果、最終的に ビザの申請直前になって ビビってしまってハワイへの移住をあきらめた理由を書いていきます。

何のためにハワイへ?

そもそも 誰もが憧れるハワイに何をしようと思っていたのか?

それは ハワイで美容師をするためでした。

どんな経緯で

何でそうなったのかを話していきます。

①単純に海外生活への憧れ

1998年、地方の高校を卒業後18歳で ヘアメイクアーティストになることを夢見て

英国、ロンドンに 当時ネットもなく、知識、情報、技術、人脈、全てないまま留学をした

田舎者の自分が 1年半の滞在で 何となく英語圏での生活にも慣れたあと 次に

NYか東京に興味を持ちました。

いろいろ 悩み迷った挙句

ビザの必要性もない祖国、東京を次の拠点に選んだのですが

気づけば 日本で美容師になり 30歳を迎えたころ 漠然と 自分は何をしているのか?

と考えるようになりました。

このまま 雇われ美容師を続けるのか?

独立起業して 自分のお店を持つのか? 

自分は何のために働いているのか?

どう生きていきたいのか?を考え直す時期になっていました。

その時に 若かりし頃にやり残していたNYへの想い、海外への想いを思い出しました。

 

②初めはLAだったはずなのに・・・

 将来への迷いがあるその時、 自社の社長とたまたま 話す機会があり

正直に海外への想いを口に出しました。気づけば33歳ぐらいになっていました。

当時 業務提携している会社に アメリカLAへの出店計画があり できればそれに参加したい旨を

伝えました。

意外と

すんなりOKが出て (お酒の力もあり。)このまま トントンと 話は進むかと思われ

久しぶりにテンションMAX〜!!(期待と不安の 独特の緊張感のビリビリ感)でした。

しかし、

世の中そんな簡単に上手くはいきません

待てども待てども、進展がなく

1年が過ぎ、また1年、また1年、

3年過ぎたぐらいには あきらめ、不信感、がっかり感、、、

またまた将来への不安がぶり返していました。気がつけば 37歳。。。

結婚=このプロジェクトの離脱。 まあ もともと結婚願望も特になかったですが

今思えば 無気力状態にどんどんなっていき(勝手に何かのせいにしていただけなのですが・・・)ただ日々だけが何となく過ぎてゆき 今思っても 何をしていたんだろうって

自分自身情けなくなります。

そしてまた1年が過ぎていきました。

突然進み出した ハワイ出店計画。

事態は突然、動き出しました。急遽 提携先の会社に 自社の社長と二人で 呼び出されました。

正式に 海外出店の計画が中止の報告かとも思っていました。

案の定LA出店の中止を聞かされ 笑顔で絶望を味わっていましたが・・・

話しが急転換していき まず 場所がハワイに変わり (ハワイに すでにブライダル関係のFCが有り拠点にして美容室展開を考えているそうでした)そこの責任者として 自分をヘッドハントしたいという話でした・・・

ん?ん?ん?・・・ 

急展開すぎて 頭がフリーズ・・・社長も 笑顔で固まっていました・・・

まさか こんなことが起きるなんて・・・

自分の人生の中で忘れられない瞬間の1つに なりました・・・

自分が選ばれた理由

直接 相手がたから 言っていただいた理由と 自分自身が客観的に見た中で考えられる理由を挙げてみます。

⑴信頼性

10年以上 今の会社で働いてきたこと、実績、役職(マネージャー)業務に加えて

英語ができるということが まず1番に挙がりました。

⑵リスクヘッジ

海外出店のリスクは 金銭的な問題だけでなく 裏切られる事へのリスク、また

失敗した時の 人体補償の面や その後の処理においても

ある程度信頼でき(逃げる心配も少なく 提携会社先からの出向には 人同士の関係性だけでなく

会社同士の信頼関係にもつながってくるので ⒉重の縛りを作れる)英語ができる人材で

39歳独身男性というスペックは客観的にみても 美容師業界においては

すごく扱い安いと思います。

なので このお話を お断りする際には とても慰留していただきました。

ハワイで実際感じた現状

ハワイでの美容室 開店準備、またブライダル事業の把握(ビザ取得の関係もあり)

そして何より ハワイを知るために 約1カ月のハワイ滞在が決まりました。

そこで感じたハワイのことを書いていきます。

住むところ

高級ホテルには 滞在できませんでしたが ホテルに滞在しました。

ハワイのホテルはレジデンスといって 日本の賃貸のように借りたり また物件によっては

購入もできたりするみたいです。自分が住んでいたのは ハワイアンモナークホテルというところです。

ワンルームでキッチンはついていませんでした。1泊1万円ぐらいで 日によってレートが違ったのですが

23泊で 25〜7万で プラス リゾート代を240ドルぐらい払ったと思います。

古い建物でしたが 自分的には特に問題はありませんでした。

コインランドリーも有り、プールもあって(1回も入らなかったけど・・・)

フロントの近くには カフェ、簡単な日用品ショップ、テイクアウトもできるもう一つのカフェ?軽食屋さんもあって とても便利でした!

あとは日本人のキャバクラ、そして有名なパンケーキ屋さん(朝からお客さんが並んでいることもあるが、こちらもキャバクラも1度も行きませんでした笑。)も1階にありました。

このホテルの1室を賃貸で借りると 1ヶ月 約1400ドルぐらい 日本円で約15万ぐらいだそうです。ワイキキの中心まで歩けるロケーションとはいえ ハワイはとにかく家賃がバカ高いです。もちろん安いところもありますが、基本物価が高いと思いました。

資産を上手く使って 不動産運用をできれば ハワイライフは安定するのでしょうが

そんな莫大の資金がありませんでした。

食事

ホテルから歩いて行けるところに セブンイレブン(もちろん日本とは違いますが)もあり

ココイチ(カレー屋さん)も近くにあってここは週2ぐらいで行ってました笑。

ワイキキには日本食も多く ラーメン、天丼、しゃぶしゃぶ、居酒屋、丸亀製麺、結構何でもあり

味もとても美味しく 値段以外(日本の感覚の2、3倍かそれ以上)は何の問題もなく

韓国料理(焼肉)イタリアン(人気レストラン、アランチーノ)ハンバーガー(現地人オススメのseven sisters)、ステーキ、ガーリックシュリンプ ポキ(マグロ、アボガドなど海鮮丼みたいなローカルフード)など 現地ならではの料理も とても美味しく(ただ量が多く自分は食べきれませんでした)

whole foodなどのスーパーマーケットは最高で 何でもあるし楽しかったです。

ドン・キホーテまであるし自炊すれば 食費はだいぶ節約できそうでした。

交通手段

ハワイは車社会でした。ただUberを利用すれば中心部は問題無いです。

でも生活するんだったら やっぱり車は必要になると感じました。

日本の運転免許とハワイ州はリンクできるみたいです??確か??

 美容師免許は半年以上は ハワイ州の免許(コスメトロジー)が必要のようです。

ドライブも気持ち良さそう〜

憧れますが お金がかかりますね〜汗汗

医療保険や治安について

半年以内の滞在でしたら クレジットカードに付帯している海外保険で対応もできるみたいですが

アメリカは社会保険が日本のように国としては あまりないみたいなので

個人で契約する必要があるみたいです。保険料を払ってないと 医療費で破産することも

珍しくないみたいです??歯医者で何百万円!?とか骨折、手術だと何百万〜何千万だとか・・・

なので月々の保険料は日本の平均の比じゃないみたいです汗汗。

毎月数万円は必要だそうです。

自分が調べたハワイで平均的に生活する上で必要な 一人当たりの生活費は日本円で約30万円ぐらいらしく

ハワイの人達のの1ヶ月あたりの平均所得は20万代なので 平均で見ると物価が

やはりかなり高く

貧富の差が激しく 富裕層、一般層、貧困層の構図が実際リアルに垣間見えました。

それに伴い 治安も いくらハワイは安全だとはいえ やはり日本とは違います。

ハワイもアメリカですよー。銃もありますし ドラッグも蔓延しています。

実際1ヶ月の滞在で ホテルの近所で銃による殺人事件もありましたし、毎日 事件のニュースが

現地のTVのニュースでやっていました(日本では伝わりませんが・・・)汗汗。

人口や差別などについて

人口は約100万人ぐらいかな?そのうち日本人は18万人?日系?アジア系のルーツの方々も

とても多く いろんなミックスが混在していて 元々の先住民系の方達、そして少数のホワイトカラーの人々。

自分が昔味わったヨーロッパ圏でのアジア人に対する差別的な感覚は ほぼ皆無で

自分の英語がイマイチでも全く不快感を一切感じませんでした。

とても居心地が良かったです!!

文化について

元々の先住民の文化にも敬意を払い 海と自然をとても大事にしていて

戦争などによって様々な人種、文化の混濁、争いと共有を繰り返してできてきた

今のハワイの文化。

基本、ハッピーを軸とした アロハの文化。

目があった時の 微笑み、車などでのゆづり愛の精神。

日本では忘れてしまっていた感覚。

人への敬意の表現の仕方について とても学ぶところも多く

そんな ハワイの文化が本当に大好きです。

ただ

常夏の楽園ベイベーは

ブライダルにはいいけど 美容室経営においてはデメリットなんだな〜涙涙。

結局何にビビったのか?

正直な話、色々な要素、メリット、デメリット両面がありました。

何より

い海! 穏やかな気候!!

ハワイの人々の文化は とても魅力的で素晴らしく

とても惹かれて このまま死んでも良いかな??って思えるくらいでした。

ハワイ自体には何の問題もありません。

唯一の問題は 自分自身が

ビジネスとしての成功イメージをどうしても持てなかったことです。

美容室としての成功とは?

きっと色々な定義があると思います。が。

自分が考える成功とは?

『経済的自由と 時間的自由の実現』が 夢であり目指したいところであると

再認識したからです。

海外にずっと命を懸けて居たいのではなく 自由にいろんなところに行きたい!!

いろんな人に触れたい! いろんなこと感じたい!!というのが

自分の人生で1番やりたいこと何だと気づきました。

なので

ビビちゃって汗汗。逃げちゃいました。

ハワイで 現地のアメリカ国籍の従業員を雇ったり、 育てたりしつつ、現地採用の日本人美容師をまとめながら 日本本社の意図を汲みつつ 自分自身が外国人として 今のトランプ政権下のアメリカで美容業として結果を出す!! って・・・ 自分には あまりにも荷が重く

ありったけの 全精力を懸けたとて 届くかどうか??の見立てに対し

固まっていない 自分自身の断固たる決意がないまま 彼の地で戦いに挑んで

あいにく戦死したとしたら・・・

彼の地で死ぬること、

死ぬことはもちろん怖いですし、ただ死ぬことより

信念のない中で せっかくいただいた命を終えることに

対して

どうしようもなく 怖くなり 恥ずかしながら 逃げ帰って参りました。

気づけば 早 40歳。

思えば 遠回りもたくさんしてきましたが

残りの余生

己の信念に対して 純粋に生きとうございまする。

どうせなら 信念を全うして死にたいと願います。

ただこのような決意をさせていただいた

この機会には本当に感謝をしていいます。心から。

今日死んでも良い生き方をしたいな〜・・・

ハワイの綺麗な海を見ながら 40過ぎのおっさんが

5年かけた想いが終わるのを 半泣きで見たあの海の青さを忘れることはないだろうな〜

マハロ〜

 

 

 

 

ABOUT ME
浜田裕樹
ロンドン留学や東京で美容師としての修業を積んだあと 愛する地元である石川県に戻る。1度はハワイに移住を考えるが断念。 今は、ワクワクする人生を過ごすため  今後の夢は、石川県をベースに美容師を続けながらも 毎年1〜2ヶ月は旅に出る生活をすること。 詳しいプロフィール